入園.入学で必要になったり、小物を整理するのに便利な巾着袋ですが、裁縫初心者の方で、
イマイチ作り方がわからないと思っている方がいらっしゃるのではないでしょうか。
このページでは、両引き・裏地付き巾着袋をミシンを使わずに手縫いで仕上げるやり方を写真と共に解説します。
巾着袋の作り方、手縫い両引き裏地付きの解説
出来上がり寸法 縦22㎝×横15㎝ の巾着袋を手縫いで、両引き裏地付きの作り方を解説します。
では、材料の説明から行きましょう!
巾着袋を作るのに必要な材料
●生地
●紐(ロープ)
●裁縫道具 ・手縫いに使う糸 ・裁ちばさみ ・定規 ・チャコペン ・糸通し
今回使用したコットンプリント2枚です。
●生地 生地はコットンがおすすめです。 手芸店に行くと様々な種類の生地が売っています。 お好みのコットンプリントを準備しましょう。
※生地選びで気を付けることは、大きな柄や方向が決まっている柄は 避けましょう! 大きな柄の場合、小さいサイズのコップ袋などには適さないですし、 柄の方向が決まっている生地は、柄を合わせる作業が必要になるため、 生地を必要以上に使うことがあるからです。
●紐(ロープ) 紐(ロープ)は、100円ショップで販売されているもので大丈夫です。
●裁縫道具 ・手縫いに使う糸→手縫い用の糸かカタン糸
・裁ちばさみ→生地を裁断する際に使います。できれば、糸切狭があると作業しやすいです。
・定規→採寸した大きさに生地にしるしをつける際に使用します。
・チャコペン→生地にしるしをつける鉛筆みたいなものです。 100円ショップで、後から消えるサインペンタイプの物が使いやすいと思います。
・糸通し→巾着袋が縫いあがったら最後に紐を通すときに使います。
裁断する前の準備
生地を裁断する前に出来上がり寸法に縫い代を足した数を出しておきましょう!
今回は、縦22㎝、横15㎝の両引き・裏地付きの巾着袋を作ります。
裁断する寸法
縦 22+22+1+1=46 ㎝(出来上がり寸法前と後ろ分とそれぞれの縫い代を足した数)
横 15+1+1=177㎝(出来上がりの横幅寸法に両側の縫い代を足した数)
縦46センチ横17㎝の生地2枚が必要です。
見本の巾着袋は、表生地がオレンジのチェック裏生地が薄いピンクのウサギ柄で作り、糸とは目立つように赤を使用しました。
実際に縫う時は生地の色に近い糸を使うか白いカタン糸を使ってくださいね。
生地に寸法線を入れて裁断しましょう!
平らなテーブルなどの上に生地の裏側を上にして広げ、寸法線を書いていきましょう!
←天井になる部分2本の線は、上は裁断する線・下は仕上がり線(縫う線)です。
真ん中の点線は、中心線と言い巾着袋の底の部分になる線です。
裏布には水色のチャコペン、表布には目立つように赤の色鉛筆でしるしの線を書きました。(見本なので実際に作る際はチャコペンを使ってくだいね。)
←表側と裏側の生地を裁断しました
縫い代の外側をカットして裁断が終わりました。
裁断が終わったら縫い始めていきましょう!
←巾着袋の天井になる部分から縫い始めます。
✳︎中表とは、生地の表面同志を合わせる事です。生地に寸法線を書くのは裏側なので、裏側が表になり、寸法線(出来上がり線)を見ながら縫います。
縫い始めは、5mm位残したところから返し縫いで縫い進めます。
2~3針進んだら1針返すくらいで大丈夫です。
片方が縫い終わり、裏側と表側はこのように仕上がります。
同じようにもう片方の天井になる部分を同じように縫いましょう!縫い終わったら縫い代を切って揃えてくださいね。その方が仕上がりが綺麗ですし、縫い代を揃えた時に縫った糸を切らずに済むように5mm位残して縫い始めています。
中心線を折り、真ん中に縫い合わせた天井部分を合わせます。
この時は、表側と裏側の生地を縫い合わせて“輪”の状態になっています。
縫い代は矢印の方向に倒してくださいね。
ここから、巾着袋の袋になる部分を縫っていきます。
天井部分の縫い代から1㎝ずつの所から紐通し口の線を引きます。
好みにも依りますが、ギャザーが要らないという場合は、省いても大丈夫です。
紐通し口は1㎝~1.5㎝(紐の太さで加減する)
返し口は10㎝位
水色のチャコで書いた寸法線(出来上がり線)に沿って縦方向を返し縫いで縫いましょう。(横方向はまだ縫わないくださいね。)
縦方向が縫い終わりました。縫い代を切りそろえましょう!
次は、返し口から生地をひっくり返して表面の生地を出します。
点線は表生地を表しています、返し口から引っ張り出しましょう!
引っ張り出すと、表生地と裏生地が反対になります。
角が丸くなっているときは、待ち針の先を使って引っ張ると綺麗に角ができます。
返し口が空いたままの状態なので、返し縫いで縫います。
玉止めが見えないように裏側から針を通して縫い始めましょう!
ここで、縦方向が縫い終わりました。表生地の中に裏生地を入れます。
矢印の方向に生地を入れていきます。
裏と表が重なって、裏地が付いた一つの袋になりました。
ここからは、紐通し口を作っていきます。あと、少しなので頑張って進めましょうね。
2枚重なった状態の袋です、紐通し口になる箇所がきちんと穴が開いているかを可視化するためにシャープペンシルを刺してみました(^^; 実際は、そんなことはしなくて大丈夫です。
紐通し口を作る時は、縫い代は中に折り込んでください。
紐通し口の上の線を縫います。
表生地側に玉止めが出ないように裏側から針を刺します。ここは、巾着袋の紐が動いて負荷が掛かる場所になりますので、全部、返し縫いで縫います。
紐通し口を縫っていないので特に表からは線は書いていないですが、どうしても曲がってしまうとか、しるしが無いと縫えないという方は、表地に響かないように薄く線を書いても大丈夫ですよ。
グルっと一周縫い終わりました。
最後の玉止めは目立たないように、縫い代の中に隠すように針を入れて糸を抜きます。
同じように、紐通し口の下の線を縫います。
表側が縫い終わりました。
裏側が縫い終わりました。
巾着袋に裏地を付けて手縫いで縫えるのかしら?なんて、不安になっていた方もここまで縫えましたね。裏地付きなんて難しそう!って最初は思ったかもしれませんが、裏地が付くことによって、縫い代の端の始末をしなくていいですし、案外簡単だったと思っているのではないでしょうか?
最後に紐を通せば完成です!一緒に仕上げていきましょう!
巾着袋に紐を通していきましょう!
巾着袋が縫い終わったら、最後に紐を通します。
長さは、巾着袋の幅が15㎝の出来上がりで、ゆるみ分と結び目の分を合わせ最低10㎝は必要です
15+15+10=40㎝。40㎝の紐を2本準備します。
紐の長さはお好みで調整してくださいね。
紐を切る時なんですが、そのまま切ってしまうと端がボサボサになってしまうんですね。
それを防ぐためにカットする所にセロテープを巻きます。
※セロテープが目立つように立つように紺色の生地に変えましたが、作品とは関係のない生地です。
セロテープを巻き終わったら、真ん中で切ります。
切った切り口はきれいにまとまっています。
糸通しを使って紐通し口から紐を通していきます。
糸通しが無い場合は、安全ピンでも代用が出来ます。
安全ピンを使う時は、右側の様なシンプルな安全ピンを使ってください。左側の安全ピンは見た目は可愛いのですが、装飾部分に厚みがあるため縫い代が重なる部分でひっ掛かってしまう恐れがあるからです。
左側から一本紐を通しました。
同じ様に、右側からも紐を一本通しました。
糸通しでも、安全ピンでも、紐通しが出来ました。
紐の端を結んで完成です!!
巾着袋の作り方、手縫い両引き裏地付きのまとめ
いかがでしたでしょうか。
横15㎝縦22㎝の巾着袋が出来上がりました。
おはぎは今までミシンで作っていたので、手縫いで巾着袋を縫ったのは初めてなんです。
実際やってみて、いちいちミシンを出さなくてもいいのが楽ですし、一針一針チクチク針を動かしていくのはとっても楽しかったです。
体操着袋のように大きくなるとミシンの方が楽ですが、小さい巾着袋なら手縫いの方が楽かもしれませんね。
あなたも是非作ってみてくださいね。
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